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Herb Alpert’s Ninth / ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス

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herpalpertninth

だいぶ前の事だけどオールナイトニッポンでかかっていたというハープアルパートの「ビタースィートサンバ」を聴いて、正直がっかりした。ブラスバンドってどうしてこんなに退屈なんだろう。

長い間ジャズを聴き続けてきた僕のような人にとってみればアドリブのないブラスバンドって、どうしても面白みに欠けるように聴こえる。
あの緊張感、きらめくフレーズ、汗を介した親密感、リリシズム。ブラスの演奏にはそのどれも感じられない。なにかクラッシックとジャズの間で、何もかも中途半端なジャンルとして、認識されていた。どうしてこんな「ゆるい」音楽を皆、喜んで聴いてたんだろうかとさっぱり分からなかったわけだ。夏の甲子園球場でならいんだろうけど・・。

その考えは今も、そんなに変わっていない。でも見落としていた事が幾つもあるのは分かっている。
例えば、アレンジ・親近感・ちょっとしたリフ。ゆるさゆえのリラックス感。パフォーマンス。
若いときは不要だと思っていたこと。今はだんだんとそれが魅力的に聴こえる。

ロジャーニコルズの「Love so fine」目当てで購入したけれど、残ったのは3曲目の「トロリーソング」とアレンジがすばらしいビートルズのカヴァー「With a little help from my friends」だった。道を歩きながら、口笛で吹けるところも魅力的。

ハーブ・アルパートの趣味の良さが分かる1枚です。

メタル&ハードロック→70'Sロック→90'Sロック→50'Sジャズ→90'Sジャズ→クラシック。ある意味、優等生的に順序良く音楽を聴いて来たのに、 なんでか、ここに来て→60'S~ポップスの世界へ埋没・・。名残にも埋没 「ソフトロック・カフェ」を夢見る人の音楽紹介ブログです。

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