インターネットがまだ普及していなくて、映画や音楽の知識があることが、
それなりに敬意を払われていた時代に、知り合いの家に集まるたびに、友人達は必殺の一枚を持参してきていた。目に見えぬ精進とライバル心の戦いというわけだ。
基本的に後追いの人だった僕は、連戦連敗だったわけだけれど、
何度か一矢報いた事がある。その1枚がこの「パレード」だった。
当時はぜんぜん知らなかったロジャーニコルズの裏盤ともいうべき、内容とスタッフ陣だが、「Sunshine Girl」から「Lovers」までは、たたみかけるような名曲揃い。コーナーでふらつく事確実だ。僕はかすれるように歌う「Lovers」がかなり好きで、歌っているうちに歌詞を全部覚えてしまった。
最高の評価をしている人も多いらしく、屈指の好盤。
このCDでは、昔よりもボーナストラックががっつり増えてお買い得感プラスされています。