ソフトロック(ポップスもか)って声を楽器みたいに扱うところがあるから、歌詞についてはそれほど注目されない。なんだったら1曲全部「パパパー」とか「バババー」で済まされてしまうというのもある。これはスタジオやレーベルにおける作曲家と作詞家の力関係のせいか、この頃は歌詞の意味よりも言葉の韻を踏んでいる事の方がきっと重要とされていたのかもしれないと思う。
でも、このモンタージュ少し違う。
まずジャケットから、手前にいるのが、兄弟で牧歌的な山々にハイキングに行くように歩き去っていくのが脱退することになった彼らの元メンバーらしい。
二人は彼らを見送って、レンガのように心が乾ききっているように思える。
それでも決意を秘めたりりしい顔は、澄んだままでいる。
何にさよならしたんだろう。彼らはと思ってしまう。
どういう理由で、こんなに繊細なジャケットにしたんだろうか・・。
1曲目のMONTAGE FROM HOW SWEET IT ISが輝いている。
サビの強いリフレイン。I knew that you knew that I knew that you knew~
まるで回分のような歌詞。
キラキラと輝く声とベルの音。
アメリカの夢を追った、中盤で語りのある「A TOUCH OF LOVE」 や
若さへの別れ「CONSCIOUSNESS EXPANSION」。
コンセプトのある短編小説のような響きがこのアルバムにはあります。