ビートルズのリマスター盤が一斉に発売された時、ファンの間でかなり盛り上がっていたようですが、僕もしっかり聴きに行って音の良さを確認。購入するかどうしようか悩みながら今まで買わずにきています。そういうわけで、ビートルズ関連ということで「グレープフルーツ」の話です。
グレープフルーツはトニーリヴァース率いるキャストウェイズを裏切った(ライナーに本当に裏切ったと書いてある・・。)ジョンペリー、ピート、ジェフの3名によって結成されています。これがアップルのテリー・ドーランの目に留まり、そこに家族がオーストラリアに行っても、イギリスで一人踏ん張っていたジョージアレキサンダーが参加することに。そして当時、人気・実力絶頂のビートルズのメンバーの「後押しこみ」で彼らのキャリアはスタート。至れりつくせりとはこの事か。ついでにバンド名もジョンレノンにつけてもらったそう。
実際に曲を聴い てみると、初期のビートルズ(ラバーソウル以前ぐらい)にコーラスを分厚く加えて、ストリングスを入れたようなサウンド。キャスタウェイズで鍛えたコーラスワークの良さを活かしつつ、優れたメロディメーカーのジョージの腕が加わります。そこには、確かなオリジナリティも感じられますが、曲の中間のブリッジ辺りには、なんというかジョンレノンぽさが見え隠れ。経験不足のため、ビートルズのメンバーがレコーディング手伝ったり、プロモの撮影を監督までやっていたらしく、その辺はしょうがないといえばしょうがないというか、まぁOKかと思います。もしかして彼らがビートルズのメンバーを「こきつかっていた」と勝手に解釈すればそれはそれで凄いです。
本当のところは分かりませんが、グループを気に入っていたのは間違いないと思います。
それでも、契約上の問題でアップルではなく、他のレーベルでのリリースになったりもして、ここまでやってもあまり売れなかったみたいです。解散年の68年にはアップルとの契約も消滅しました。いつも通っていたパン屋がおいしいからって、名前貸しのパン屋に行くとは限らないということでしょうか。
1曲目の「Another Game」から「yes」まで、力強いPOPソングが並んでいて、存分に聴かせてくれます。ビートルズの影響を多大に受けながら、そこまで真似をしなかったという事が曲としては成功しつつも、売れない理由になったのかもと思います。CDは少し音が良くない感じがします。
それにしても、このメンバーの顔だけグレープフルーツから飛び出ているジャケット。キン肉マンに出てくる悪魔超人でこういうのがいたような気がしないでもないです・・。
1. Another Game
2. Yesterday’s Sunshine
3. Elevator
4. Yes
5. C’mon Marianne
6. Lullaby
7. Round Going Round
8. Dear Delilah
9. This Little Man
10. Ain’t It Good
11. Theme For Twiggy
12. Someday Soon13. Dear Delilah
14. Dead Boot
15. Elevator
16. Yes
17. C’mon Marianne
18. Ain’t It Good
19. Round Going Round
20. This Little Man
21. Someday
22. Theme For Twiggy
23. Dolce Delilah
24. Mai Messuno