フィル・スペクターのところで修行していたピーター・アンダースとヴィニ・ポンシアがカマ・ストラ・レコードの社長アーティ・リップと組んだアルバム。
この頃のアルバムの解説を読んでいると、社長がグループのメンバーってのが結構目に付く、有名なのはA&Mのハープ・アルバートだと思いますが、今みたいにメディアみたいなものが未熟だっただろうから、すごく手作り感があって面白い。「今日、録音しとくかー」みたいなノリなんだろうか。社長なんだしスタジオとか使い放題なのかな。
このアルバムダビデ像が革ジャン着てる「ヘヴィメタ」の装いがありますが、他のどんなソフトロック系よりもかなりポップ。声も子供ぽくてキュート。
甘くてメロディアスなシングル「すてきな言葉」もいいですが、後半の渾身のコーラスが聴ける「オール・アイ・アスク」が最高です。こっちシングルでも良かったんじゃないでしょうか。