You are here: Home » はまりつつある40枚目 » in Wonderland / MutualUnderstanding

in Wonderland / MutualUnderstanding

このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

inwonderland
名盤だという噂は耳に聞こえていた。
赤いきのこのジャケットという事も知っていた。カナダ発だという事も。
でも、タワーレコードにぽつんと置かれていたそのCDは、帯が全部ハングル語で、何故かはわからないけれど、値札がついていなかった。まるで誰かがちょっとここに置きました。といった風でもあった。もしくは韓国の人が置き忘れてしまっていたようでもあった。もしレジに持っていって、レジの人が目をくりくりさせながら、5万円です。とか行ったらどうしようかと考えながら、それでも手に持って運んだ。やっと見つけた名盤だしな、ハングルだし、カナダだし何を言われるかは覚悟しておかなきゃ。

2,575円です。と黄色のエプロン姿の店員さんは言った。あれ、平凡じゃないか、ちょっとした、ただのお小遣いプライスじゃないか。びびって損した。もっとびっくりさせてくれないと困るな。

というわけで、カナダ発韓国レーベル?ライナーノーツ英語&日本語という、環太平洋共同CDであるこのアルバムは、手元に来ることになった。

ところでこのアルバムは「Nimbus 9」というレーベルから1968年にリリースされた。ライナーによればトロントのジャズ、ポップス界で活躍するミュージシャン達のスタジオプロジェクトだった。ローリー・バウワー・シンガーズという混成コーラスグループが母体になって、ベン・マクピークという舞台音楽の作曲やテレビの音楽の仕事、CM音楽を多く手がけたカナダでよく知られた大物コンポーザーが中心で製作されたとのこと。しかし、このアルバムは数もそんなに出ていなかったらしく、日本では幻扱いされていたが、こうしてCDになった。

最初は、「Wonderland」マクピークの曲から、ちょっとコーラスがうますぎて機械的で無菌のような趣を感じるけれど、それも「I’M OLD FASHIONED」が登場するまでだった。軽くやられた後で、ニーナ・シモンが沈み込む感じで歌っていた「LITTLE GIRL BLUE」でさえもパパパーで処理だ。

極めつけは「ALWAYS TRUE TO YOU, DARLING, IN MY FASHION」ラストのコーラスアレンジ。笑いタケを食べたかのように高揚する。

大好きなバカラック曲もあり、選曲も実力も申し分なしだった。

1. WONDERLAND
2. LOOK AROUND
3. EVERYBODY LOVES MY BABY
4. I’M OLD FASHIONED
5. LITTLE GIRL BLUE
6. SAN JOSE
7. PRETTY PEOPLE
8. YOU FASCINATE ME SO
9. RAIN RAIN GO AWAY
10. ALWAYS TRUE TO YOU, DARLING, IN MY FASHION
11. WHEN THE WORLD WAS YOUNG
12. OUT OF THIS WORLD

メタル&ハードロック→70'Sロック→90'Sロック→50'Sジャズ→90'Sジャズ→クラシック。ある意味、優等生的に順序良く音楽を聴いて来たのに、 なんでか、ここに来て→60'S~ポップスの世界へ埋没・・。名残にも埋没 「ソフトロック・カフェ」を夢見る人の音楽紹介ブログです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>