ロシアのアヴァンギャルド展みたいな、ジャケットなのが大変損している気がする。
THE PEPPERMINT RAINBOWのこのアルバム。内容が無敵POPでカラっと晴れわたっているだけにちょっともったいない。個人的にはこういう感じの絵のテイストは好きだけど、内容には全然合ってってない。まるで80年代のフュージョンのアルバムみたいだ。
そうかと思って、裏ジャケを見ると「個性豊かな」メンバーが小粋に建物から顔を出している。この高低差がたまらない脱力を生んでくれる。デザインの人にこのアルバムの狙いを聞いてみたいものだ。
内容は、すこぶるポップ。難しい事を考えさせないように徹頭徹尾ポップスに特化している。男女混声の5人組グループで、すでに大きな成功を収めていたフィフス・ディメンションを目指していたとか。
1曲目の「Will You Be Staying After Sunday」からファンファーレも高らかに進撃開始で、もう心ウキウキという感じ。
ボーナストラックにシングルバージョン多数収録。別にいらないかなと思っていると、
時折、おっと思う好アレンジが出現する。ベストトラックは「Don’t Wake Me Up in the Morning, Michael 」のシングルの方、転調がめっちゃかっこいいです。今日は降水確率0%みたいなアルバムです。